DTM / Eギター 機材: モニターヘッドフォン AKG k240 studio

2007-11-12

大勢の知らない人に自分の作った曲を聞かせたい人はモニターヘッドフォン（音楽製作用ヘッドフォン）を使った方が良いでしょう。自分だけが楽しむ場合や友人に聞かせるだけの場合は特に必要ありません。

なぜDTMにモニターヘッドフォンが必要かというと、自分が曲を作った際にメーカー名もわからないような超安物のヘッドフォンやイヤフォンを使うと、それらでは聞き取れない他人にとって不快な音を使ってしまう恐れがあるからです。
また一般向けのちゃんとしたメーカー製の安物ではないヘッドフォンをすでに持っている場合は、加工された音に変換されてしまい本当の音とは異なった音になってしまうものもありますが、こちらはそれほど問題はありません。一般向けヘッドフォンは特定のジャンルの音楽を聞くのに向くものや映画鑑賞に向くものがあります。適材適所ですね。
曲を聞いた人の使っているものがどのようなスピーカーかヘッドフォンかは様々なため、なるべくフラットな音を聞いて曲を作成しましょうということです。

私は少々迷いましたが、AKG k240 studioを買いました。




■AKG ( アーカーゲー )　K240S
好みは人それぞれなので、ヘッドフォンを視聴できる店に行って自分自身の耳で色々聞き比べてみるのが無難です。

■SONY　MDR-CD900ST
定番はSONY MDR-CD900STです。悩んで決めかねたらこれを買えば問題はないです。

モニターヘッドフォンは他にもいくつかのメーカーの製品があります。安いヘッドフォンを買って結局買いなおすよりも最初からちゃんとしたものを買った方が良いんじゃないかなと私は思います。安物買いの銭失いと言いますしね。高額なヘッドフォンは乱暴に扱わなければ壊れたりせずに5年以上は使えます。


AKG k240 studioを使った感想
最初は両耳に紙コップをかぶせたような感じでした。音がこもっていたからです。しかし1・2時間も使うと耳が慣れたのではなくてこもった感じが取れてきました。
私は2002年からPIONEERのXbox用5.1チャンネルサラウンドヘッドフォンを使用しています。これはこれで高価なので良いヘッドフォンです。映画を見ていてヘリコプターが背後から来て頭上を通って前方に飛び去るとちゃんと再現されます。それ以前はSONYの5000円くらいのヘッドフォンを何年か使用していましたが断線して片方のスピーカーから音が出なくなってしまったので捨てました。
AKG k240 studioは違った意味で良いヘッドフォンです。音楽を聞くのに向いています。5.1チャンネルではないのでさすがにヘリコプターが頭上を通る感じは再現されませんが、音楽を聞いたときの音の左右の定位はむしろはっきりとしています。シンセサイザーを使ったエレクトリックな曲を聞いたときはただ様々な迫力が増すだけですが、生楽器だけを使った曲を聞くと曲によってはギターの音の弦の動く音まではっきりと聞こえたり、ピアノの鍵盤で叩く音まで聞こえます。（壊れて音が出ないピアノの鍵盤を叩いたことがある人には何が言いたいかわかると思います。）ただあまりにも迫力があり過ぎるので大きな音で長時間使うと難聴になりそうな予感がします。私はちょっと音をしぼって使っています。
音楽を聞く以外にはドルビーとかの最近の音楽技術を使っていないオーケストラの音楽の古い洋画はAKG k240 studioを使った方が楽しめました。各俳優の声が鮮明に聞こえます。昔の俳優はボイストレーニングをちゃんとしていたんだなと思いました。最近の音楽CDの歌手の声はどれも加工されているらしいので、加工されていない生の声がどう聞こえるかを体感するには古い映画で俳優が喋っているのを聞くのもヘッドフォンの性能を判断しやすいです。