2010-12-11

漫画: 宮田 紘次, ききみみ図鑑

ver.1.0 2010-12-11

この漫画は俺が知らない作者だったので以前本屋で見かけた時はスルーしましたが、今日12/11、別の本屋に、最近平積みの漫画と一緒に置いてある「薄い試し読みの冊子」があったので、それを読んで買うことを決めました。



出版社シリーズ名: BEAM COMIX
作者名: 宮田 紘次,
書籍名: ききみみ図鑑
ジャンル: 日常生活
構成: 音楽または音に関する短編オムニバス作品集
出版社: エンターブレイン
初版発行日: 2010年11月26日
価格: 620円+税

「薄い試し読みの冊子」を読んで買ったので、帯の文章はいま初めて読みました。

帯の表の文章
僕は、音楽が嫌いだ。

帯の裏の文章
きみの音が、僕を救ってくれたんだ。
男子高校生・智原(ともばら)は、音楽が目に見える
病気のせいで、周囲から変人扱いされ、
ひねくれた日々を過ごしていた。そんな
或る日、ひとりの少女が奏でるギターから、
世にも美しい竜が飛び出してきた・・・・・・!


短編オムニバス作品集「ききみみ図鑑」, 各話タイトル
第1話 視える音
第2話 奪われた歌
第3話 始まりのリズム
第4話 天使の声
第5話 秘密の合言葉
第6話 空っぽの音
第7話 クロウタドリの旅
第8話 凪の音
番外編 視える音リプライズ

感想
「第1話 視える音」と「番外編 視える音リプライズ」以外は、お互いに全く関連の無い、音楽または音に関する短編オムニバス集です。

表紙絵はすぐ終わってしまう短編「第1話 視える音」の脇役の女の子ですが、こんなに可愛くありません。表紙のために気合を入れて描いたような感じです。「第1話 視える音」のストーリーは「帯の裏の文章のあらすじ」に書いてあります。帯の文には「音楽が目に見える病気」と書いてありますが、「音を映像として認識する特殊な能力」ですね。あと「世にも美しい竜」では無くて、Eギターの演奏に迫力があることを表している「巨大な竜」です。
なのでこの漫画の注意点は萌え漫画では無いということです。美少女ばかりが出てくる漫画では無くて、容姿が普通の人たちがそれぞれの短編の主人公です。この漫画は「月刊コミックビーム」という雑誌に連載されていたようですが、再創刊前の「月刊リュウ」や「月刊コミックアフタヌーン」などに掲載されているような系統の漫画です。
俺としては、この漫画はかなりお勧めなのですが、ストーリーや絵柄の好みもあるので、「薄い試し読みの冊子」を読んでみてください。第1話と第2話を読むことが出来ます。日常生活で何か不思議なことが起こる短編もありますし、日常生活そのままの出来事の短編もあります。舞台の時代が何時であれ基本的に日常生活の話ですね。

俺が特に好きな短編は「第2話 奪われた歌」です。これは読んでいて泣きました(笑)。それ以外は「第1話 視える音」、「第4話 天使の声」、「第5話 秘密の合言葉」、「第6話 空っぽの音」、「第8話 凪の音」、「番外編 視える音リプライズ」です。
俺的には「第3話 始まりのリズム」と「第7話 クロウタドリの旅」の二つがいまいちだっただけです。

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